おふだ

番組の紹介

当番組ではお寺や神社で配られるおふだを「日常」「伝統」 「おふだ作り」「コレクション」「海外」というカテゴリから紹介しています。どこから観ていただいても構いません。少しでも興味をもったらクリックしてみてください。おふだは私たちの世界と異世界をつなぐトビラだといえます。これは物語に顕著です。例えば、日本昔ばなしの「三枚 のおふだ」。栗拾いに山に入った小僧さんが山姥と行き逢い、おふだを使って逃れるというお話しです。1枚めは身代わりになり、2枚めは大きな河を、3枚めは火の河を出現 させて逃走を助けます。このお話しで最終的に山姥を退治するのは和尚さんの知恵ですが、おふだが超常的なパワーをもつのは、和尚さんが作法に則っておふだを作ったからに他なりません。おふだは神仏のパワーを媒介するアイテムであると同時に神仏そのものでもあります。「おふだを粗略にあつかってはいけ ない」といわれる理由はここにあります。それ故に、年があらたまるごとに感謝の念を込めてお焚き上げされるのです。日本人にとっておふだが身近な存在であることは神仏と 距離が近いことをあらわします。身近なおふだにも意外な発見があるでしょう。当番組がそうしたきっかけになれば幸いです。

ナビゲーター/三浦周(みうら しゅう)仏教研究者
miuraプロフィール:1976年埼玉県生まれ。2005年、大正大学大学院仏教学研究科仏教学専攻博士後期課程単位取得退学。2008年、博士(仏教学)大正大学。主な業績に、江島尚俊・三浦周・松野智章編『近代日本の大学と宗教』(法蔵館、2014)、「『漢訳対照梵和大辞典』に関する一考察」(『三康文化研究所年報』44、2013)、「“近代仏教学”は洋学か-近代梵語学研究史(序)-」(『仏教文化学会紀要』21、2012)、「排耶論の研究」(『大正大学大学院研究論集』33、2008)などがある。現在、大正大学綜合佛教研究所研究員。


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