音声とは

映画などで音声収録を担当している大竹修二さんに、音声の役割について聞いています。
映像から音が聞こえてくるのは当たり前で、映像の添え物のように思われがちですが、実は映画の半分は音で作られています。試しに自宅で映画dvdの音を消して観てみると、どれだけの情報が失われるかがわかります。
音声収録において難しいのは、屋外での撮影の際に、必要のない周囲の環境音や騒音をいかに排除するか、という点です。逆に、面白いのは、その場でのみ生じる音、役者が芝居の中で醸し出す再現できない空気感を収録できてしまう点です。
さらに、音でストーリーを作り出すこともできます。実際の撮影は街中であっても、後から子供が公園で遊ぶ声や遊具の音を映像に重ねることで、その場所が公園の近くであるという設定を演出できます。


 

【ショートムービー】音が語るストーリー

音でストーリーを作り出せることを紹介するショートムービーです。
設定はある女の子の夢の中。レタスをちぎる音、レタスを洗う水の音、玉ねぎを刻む音、ゆで卵の殻を割ってむく音で、サラダが作られていることがわかります。自分がサラダを運ぶカフェのウェイトレスでもあり、サラダを提供されたお客さんもあるという、不思議な夢のストーリーです。


大竹修二録音・大竹修二(Shuji Otake)
1969年生まれ。東放学園専門学校卒業後、TV番組の音声、VE(ビデオエンジニア)として番組制作に係わる。20代後半に、CMの撮影現場で出会った録音技師に誘われ、映画の道に入る。『誰もしらない』(2004/是枝裕和監督)、『ジョゼと虎と魚たち』(03/犬童一心監督)などで録音助手を務め、『歩いても歩いても』(08/是枝裕和監督)では録音技師を担当。日本映画・TV録音協会(J.S.A)新人奨励賞受賞。